活動報告

いのちの大切さを考えるプログラム:聖マリア小学校
Posted on:2013/7/17:いのちの大切さを考えるプログラム

2013年7月17日、聖マリア小学校(逗子市逗子)で、【いのちの大切さを考えるプログラム】を開催いたしました。音楽を通して動物愛護の普及活動を展開する「みゅーまる」と、逗子で保護犬・保護猫の支援・動物愛護の啓発活動をしているグループ「One☆Paw」が協力。行政にも協力をえて、神奈川県動物保護センター「センター職員のお話」もプログラムに取りいれた内容となりました。

参加したのは、1年生~4年生まで117人。
第一部は、「みゅーまる」のコンサートからスタート。児童達の緊張がほぐれたところで、神奈川県動物保護センター職員、石原旬さんのお話へと移りました。スライド写真を見ながら、センターの仕事内容、犬や猫、その他動物たちの置かれている現状、センターに運び込まれる動物の数や、最終的に引き取り手がなかった犬や猫たちの末路を具体的な数字と照らし合わせながらお話してくださいました。

お話の最後での質疑応答の場面では、 「具体的な数字を見ることで、さらに実感がわいて、よくわかった」 「もっと、どうぶつを助けたいなと思いました」 「いぬ、ねこは、そんなに捨てられていないと思っていたので、捨てられているということを聞いてびっくりした」と児童からの感想もあがりました。 中には殺処分についての質問なども出ていて、児童たちがまっすぐの現実を受け止め、知らなかったことを知り受け止めているのが、ひしひしと伝わりました。

休憩をはさんで、第二部は、「みゅーまる」による、音楽劇「ぼくの声きこえる?」の上演。

この音楽劇は、家族に捨てられて殺処分される運命にある犬 ジョンの目線で語られる、悲しくも愛に溢れる音楽劇。ジョンからの語りかけと、素晴らしい歌声に引き込まれ、先のセンターでの現実的なお話も重なってか、上演中、涙ぐむ児童の姿も多くみられました。

意見交換の時間や、プログラム終了後に児童に提出していただいたアンケートには、
「ジョンの悲しい気持ちがよく分かった」
「命をもっと大切にしてゆきたい」
「犬は人間にはなせないから、自分が犬の言いたいことをよみとろうと思った」
「人間は最初に約束したことをわすれてしまう。人間だけが特別なわけではないということを学びました」
「いぬやねこを飼いたいと思いましたが、それなりの責任も大変だとかんじました」
など、児童それぞれに多くの感想をいただきました。

このプログラムを通して,自分と自分以外の命ある全ての存在を大切に慈しむ気持ちと、救いをもとめているかもしれない他者の存在に想いを馳せて、必要ならば手をさしのべることができる気持ちを育んでいってもらえたら、とてもとてもうれしく想います。

今後もこのプログラムを展開していくことで、本当に豊かな気持ちで動物と共に暮らすことの喜びを知る子こどもたちが増えていき、動物を取り巻く厳しい現状を変えてゆく力へと繋がってゆけるよう願ってやみません。
そしてそれを実現する為に、これからも活動を広げてゆきたいと想っております。