活動報告

みゅーわん・キッズコンサート:田浦幼稚園
Posted on:2015/2/16:みゅーわん・キッズコンサート+イヌとおともだちになるには?

2015年2月16日(月)、田浦幼稚園(横須賀市田浦)にて、【みゅーわん・キッズコンサート+イヌとおともだちになるには?】を開催いたしました。
 
今回のプログラムは、横須賀市船越町にて昭和6年より開局され漢方相談を中心に地元の方々の健康を守っておられる大草弘真堂薬局さんにご縁をいただき、主催:みゅーまる、共催:tumugu=つむぐ=プロジェクト、大草弘真堂薬局田浦幼稚園で協力、年少から年長まで約127名の園児を対象に行いました。

はじめに先生からのご挨拶。
ホールに集まったこどもたちに向けて、私たちの活動の趣旨を深いところまで汲んでくださる先生がこどもたちにわかりやすいように、先生のいつもの言葉で命の大切さを伝えてくださったことがうれしく、またそんな先生のお話にしっかり耳を傾け、静かに真剣にお話を聴く園児たちの姿が印象的でした。

第一部プログラム、『キッズコンサート』のはじまり。
みゅーまるさんが登場してこどもたちに第一声の御挨拶、それに答えてかえすこどもたちの元気な声は、エネルギーに溢れ、明るく、こちらもたくさんの元気をいただきました。

「いぬのおまわりさん♪」「山の音楽家」「ジブリメロディ―♪」など、ピアノにあわせてのコンサート。
手拍子交えメロディを一緒に口ずさんだり、時に舞台に誘って一緒に踊ったりと、大変な盛り上がり、中でも、ロッシーニ作「猫の二重唱」では、みゅーまるの花岡さんと岡本さんのかけあいに、思わず笑い声がもれるこどもが多く見受けられて、本物の唄の持つ力と、それをストレートに受け止めるこどもたちの素直さにもあらためて、感じるところがありました。

会場がぐっとつながった後、動く絵本『つながっている!~いのちのまつり~」(文・草場一壽/絵・平安座資尚/作詞作曲・弓削田健介)の映像とあわせながら、絵本の朗読+歌の上演。

みゅーまる岡本さんと花岡さんの臨場感溢れる朗読に、こどもたちぐっと心つかまれて、静かに集中して鑑賞していました。
この絵本は、命の大切さ、命が先祖から自分までつながっていることを伝える内容。
犬がこどもをうむシーンを通して、動物たちも人間と同じ命であること、人間同士繋がっているのはもちろんのこと、動物ともつながっていることを感じさせる内容です。
かわいいね☆の気持ちの上に、だから大切にしたいねがこどもたちに伝わってくれたらと、強く願います。

朗読の後は、第二部、『イヌとおともだちになるには?正しい挨拶のしかた』
5頭(ダルメシアン、トイ・プードル2頭、ゴールデン・レトリバー、イングリッシュセッター)の犬たちも登場。

事前にイヌを迎え入れるときは、騒がない、大きな声をださすに静かに迎えてあげてね♪のお約束をきちんと理解して、静かに迎えられたこどもたち。
となりのお友達に小声で「かわいいね、わぁ大きいね」なんて話す姿はなんともかわいらしかったです。
身をのりだすほどのわくわく、こどもたち興味津々。

犬たちの自己紹介を終えた後は、パネルを見ながら、犬のお話。
寝ているとき、何かを食べているとき、車の中にいるときなど、犬との接触でトラブルが起きないように、テリトリーを守る犬の習性から考えられる危険なタイミングを園児にお伝えしました。

園児にシュミレーションに参加してもらいながらお話を進めると、こどもたちはおかれている犬の状況によって、犬にも感情があることを知り、少しだけ犬たちとの距離を近くに感じてくれたようでした。
あわせて公園などで、マナー違反のノーリードの犬に遭遇した場合の対処のしかた『木になろう』も身を守る方法としてお伝えしました。

・走らない
・騒がない
・木になって動かず静かに犬が行き過ぎるのを待とう。

この対処の仕方、アンケートでも先生たちの中でもはじめて知りましたという方もいて、知れてよかったと感想をいただきました。
この対処法を知ることで、万が一のときに自分の身を守ること。
動物たちと社会で共生していくにあたり、動物を飼う側はマナー向上につとめるのはもちろんですが、飼っていない側も知識があればお互い気持ちよく共生してゆけます。
お互いの歩み寄りの中に、共生の糸口を見つけていきたいものです。

犬についてのお話のあとは、犬とのふれあい体験。
初めてあったイヌとの正しい挨拶の仕方のデモの後は、実際に班分けをしたグループで、それぞれの園児が実践。

犬が怖いという子も数名いましたが、最初はこわごわとおびえてなかなか前にでれずさわれなかった子たちが、少しづつ気持がゆるみ、正しく挨拶できた後のできた!!!のうれしそうな表情がとても印象的でした。

犬たちに実際にあうことで、同じ命であること、犬たちにも気持ちがあるのだということを少しでもこどもたちが理解してくれることで、遠くない未来に、無駄な命が処分される現状を少しでもかえてゆくことができたらと願い、これからも活動を続けていきます。