活動報告

みんなでセンターへいこう!-神奈川県動物保護センター見学会
Posted on:2017/6/12:みんなでセンターへいこう!-神奈川県動物保護センター見学会

【第5回 みんなでセンターへいこう!神奈川県動物保護センター見学会】
2017年6月12日(月)【第5回みんなでセンターへいこう!神奈川県動物保護センター見学会】が行われました。参加人数7名内学生2名の参加でした。

今回の参加は外部の方が多く、若い方の参加が多くなってきました。
若い時から、このような企画に参加し感心を持って頂く事は、とてもよいことだと思います。
純粋に外部からの参加が多くなったという事は、それだけ関心が少しずつ広まって来たということで、嬉しい限りです。

参加費用は、お1人1,000円、今回より学生さんは無料。
お気持ちがあれば寄付していただくように改善いたしました。
これは、前回遠方からわざわざ来て頂いた学生さんが、少ない手持ちでありながら、払ってくれようとした経緯があります。
そんな学生さんの気持ちを大切にし、余裕があったときで良いとし、センターの事を勉強、感じて頂く事を最優先にいたしました。

この日は、平塚市の広報の方が2名参加されて、取材を受けながらの見学会となりました。
確実ではありませんが11月の平塚市の広報に載る予定です。

最初に岩屋課長さんからのセンター業務のお話をしていただきました。
前回の見学会の時に入ったばかりの仔犬がいたので、仔犬のお話をしていただきました。
同時に現在使っている資料が27年度版の為、28年度の数字も教えてくださいました。
28年度版は、集計にもう少し時間がかかるとのことでした。
仔犬については、ほとんど入って来る事が無く、27年度0匹/28年度1匹/29年度5匹です。(センター数字)。

前回の見学会の際、センター登録保護ボランティア団体のアニマルプロテクション代表原さんが、入ったばかりの仔犬を見に来ているところを見学会に当ててくださり、その時は仔犬も怖くて怖くて悲鳴をあげていましたが、今回はすっかり人慣れしていました。
毎日職員さんが仔犬の社会化を丁寧にしてくださっている事の表れだと感じとれました。

岩屋課長さんのお話に続いて、Inu*maruさんのお話。
ある一頭の犬の、センターに入ったばかりの収容当時の不安な表情、収容され少し時間がたち環境を受け入れ、少し落ち着て来た時の表情、譲渡されて家族に迎えてもらい幸せになった表情と、一頭の犬が幸せをつかんでいく過程を追いかけた変化を写真で紹介。
センターは、辛く悲しい所ではなく、職員さん、ボランティアさんたちが連携し、命がつながる可能性を懸命に維持しているということが参加者さんには大きく心に響いたようでした。

その後は、センター内の見学。
横浜市内からお越しの方は、神奈川が殺処分0というのは、神奈川県全体で0だと思ってたと言っていました。
横浜市、横須賀市は殺処分している事実を話すとショックを受けられていました。
他県からすると、「神奈川は0」と聞けば全体が0と思うのは当然です。
事実を聞き、危機感を感じ、センター内の犬達を見て、ここに収容されている犬達が決して不幸な子達では無い事をInu*maruさんの話のとおりだと、感じていただけたようです。

今回は、アニマルプロテクションさんの引き出しに立ち会うことができ、犬を苦渋の決断の中から選別し連れて帰る所も見せて頂きました。
3頭の犬の引き出し。
1頭は、もう余命幾ばくも無いだろうという老柴。
腫瘍のあるシェルティとダックスの3頭でした。
実際に引き出しを目の当たりにして、参加者のみなさんも命の最前線で活動するということのシビアさを感じてくださったようです。

その後慰霊塔にお参りし、希望者は終了後にふれあい広場に行って、犬達とふれあいました。
前回の見学会の時にふれあい広場にいたダックス2頭は、里親さんとご縁が結ばれ卒業していました。
同じお家に引き取られたそうです。

現在のセンター内の業務の尋常でない忙しさ、職員さん達の体調も心配です。
私たちが1人1人終生飼養を心がけ、このセンターが暇でしかたがない日が来る事を、願わずにはいられません。
本日、集めさせていただいた参加費用は、センター建設基金へ、tumugu=つむぐ=プロジェクト+inu*maruからとして寄附させていただきました。

次回見学会は7月19日(水)開催予定です。
募集枠15名で、残席あと6名となりますので、是非ご自身の目で耳で心で、実際の様子をご覧いただきたいと思います。

文責:田野裕子