活動報告

みんなでセンターへいこう!-神奈川県動物保護センター見学会
Posted on:2017/7/19:みんなでセンターへいこう!-神奈川県動物保護センター見学会

7月19日、第6回 みんなでセンターへいこう!-神奈川県動物保護センター見学会を開催いたしました。
ちょうど梅雨明けとなった猛暑日の暑い中、これまでで最多の16名のご参加を頂きました。
本日も、センターの岩屋業務課長さんのお話からのスタートです。
センターの歴史、業務内容についてなど統計データなどを元にお話くださいます。
設立から45年、そのままの建物内でのお話は説得力があります。
参加の皆さまもメモ等とられながら 熱心に耳を傾けていらっしゃいました。

続いては、私共と同じく県センターの啓発登録ボランティアである写真家のinu*maruさんのお話です。
自己紹介から、なぜセンターで撮影をする事になったのか、などお話頂きました。
その際に撮影された写真を用いられながら、収容房の中にいた時、団体さんに引き出された時、無事に譲渡され家族の一員となったあと…の犬の表情がいかに変わるのかinu*maruさん撮影の作品を拝見すると一目瞭然です。
日本の動物福祉を取り巻く環境においてインターネットや人の意見のみに左右される事なく、自ら足をはこび、実際に目で見てどう感じるか、を大切にしていきたいですね、とお話くださいました。

神奈川県動物保護センターの動物達は決して恵まれた環境ではない中で職員さん達の精一杯の努力と愛情で状況を受け入れ生きている。
殺処分ゼロなのは決して団体さんに丸投げではない事が参加者の皆さまにはおわかり頂けたかと思います。
今は犬猫と暮らせなくても協力できる事は必ずあるともお話くださいました。
ご参加の皆さんが深く頷かれながらお話に聞き入っていたのが印象的でした。

休憩をはさみ、岩屋課長さんのご案内で施設内の見学です。
今回は人数も多かったので施設の狭さも少し実感しました。
この日にいた”その他の動物”はウサギとカメと小鳥でした。
猫室は多頭崩壊があったそうで満員…
犬の収容房も先日の雷雨で逃げてしまった数頭を含め、いっぱいでした。
猟犬、柴系(柴の多さに毎回ため息がでます)少し前に”流行”した小型犬… 首輪が着いている、洋服を着ている犬もいます飼い主さんの元へ帰れる事が決まっていたのはこの日は1頭のみ。
なぜ、このこ達はここにいるのでしょう…

その後は屋外に出て強い日差しが照りつける中、汗をかきながら皆さんと敷地内の小高い丘にのぼり慰霊塔へ。
ここには45年の歴史の中で40万頭が眠っています。
毎年慰霊祭も行われています。
参加の皆さまも優しく手を合わせてくださいました。
今日も不思議と空気は澄みわたり風が心地よく癒してくれました。

丘から降りて”ふれあい広場”へ。
ふれあい犬として訓練を受けているチワワさん3頭とトイプードルさん1頭と、暑かったですので少し戯れました。
その後は施設に戻り質疑応答などをして終了となりました。

夏休みが近いせいか学生さんやお子さんの参加もあり嬉しいかぎりです。
大変ありがたいことに次回8月2日の見学会は満席となりました。
9月6日、10月3日に見学会を予定しており、ただいま予約受付中です。
お早めにお申込みください。

また、8月23日にアニマルプロテクションさん主催の見学会も開催されますのでお子さんと参加されてみてはいかがでしょうか。
http://www.ac.auone-net.jp/~animalpr/ ご興味のある方は直接アニプロさんにお問い合わせください。

ご参加の皆さま、暑い中お運びくださりありがとうございました。
県センターの皆さま、本日もご協力ありがとうございました。
最後に、花火や雷に驚いて逃げてしまわないように今一度、お家の点検をして頂く事と、年末とお盆時期には収容される犬が増える傾向にありますので今年はそうならないようにと強く祈ります。

~殺処分ゼロのその先へ~ staff:池澤